猫の避妊手術・去勢手術は、ヒート(発情)による鳴き声やスプレー行為など問題行動が起きるため、子猫を産ませる予定のない飼い主にとって重要な処置です。手術費用となると高額なイメージがありますが、自治体の補助もありますので家計の負担は軽減できます。
猫の避妊手術は生後6ヶ月までに実施がしたほうがよいでしょう。
3ヶ月を越えると発情期の雄に影響され発情してしまうこともあります。
猫の避妊手術の金額は、動物病院で多少さがあり、15,000〜30,000円程度です。平均19,000円程度といわれています。手術内容は、卵巣(らんそう)と子宮(しきゅう)の摘出を行います。
手術は2パターンあります。
卵巣切除の場合は多少費用が安くなる可能性があり、説明なく卵巣切除のみになる可能性もあります。子宮が残ることによる疾患は可能性が少ないとは言われていますが、心配な方は、どちらの避妊手術になるのか獣医師に確認することをお勧めします。
猫の去勢手術は生後6ヶ月以降に実施ができます。9ヶ月を越えるとおしっこを吹きかけるスプレー行為等をするため、去勢をするので有れば早い方がよいでしょう。
猫の去勢手術の金額は、やはり動物病院によって多少差がありますが、避妊手術よりも安く10,000円〜15,000円程度です。平均12,000円程度といわれています。
手術内容は、精巣(せいそう)の摘出(てきしゅつ)を行います。
猫の避妊・去勢手術に関して自治体は、猫は多産で年二回の繁殖が可能な動物のため、繁殖を防ぎ、野良猫を増やさないため助成金を出しています。自治体と言っても都道府県ではなく市区町村の助成金です。
またこの助成金に共通していることですが、飼い猫ではなく、未飼育の猫を対象としているため、飼育中の猫に関しては、少額或は、対象外という自治体もあります。一般的には、未飼育猫の場合は半額〜全額、飼育猫の場合は20%〜50%程度の助成金が出るケースが多いようです。
前述のとおり、基本的には、飼育者のいない野良猫の為の助成制度ですが、以下の自治体では、飼い猫も対象となっています。
動物愛護に熱心な自治体や、財政が潤沢な自治体ほど対象範囲・金額が多い印象です。
猫の避妊手術・去勢手術費用の助成金制度は、会計から差し引かれるもので、対象額の振り込みがあるわけではありません。手順を踏んで助成金制度をうけましょう。
猫の避妊手術・去勢手術は助成金をうけれれば、10,000円程度で済む可能性があります。鳴き声やスプレー行為などの問題行動で起きる周囲への迷惑や家具などの汚れ臭いへの対応を考えれば、決して高い金額ではありません。さらに生殖器系の病気の予防にもなります。
仔猫を産ませる予定がないのであれば、必ず避妊・去勢手術を行いましょう。猫の体には負担を強いることですが、長い猫生を考えれば飼い主として大切なことなのです。
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