猫砂(トイレ砂・トイレチップ)の選び方-紙・鉱物系・シリカゲル・おから系・木材系

猫砂の選び方
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猫は犬と違い、砂の中に埋める習性があります。ですからトイレに砂を設置することが一般的で、猫砂と呼ばれています。
猫砂の種類には、原材料が紙系・鉱物系・シリカゲル・おから系のトイレ砂と木材系のトイレチップにわかれます。ただ、生後間もない子猫の頃は誤飲・誤食を避けるため新聞紙を細かく切ったものでもよいでしょう。

猫のトイレ砂を選ぶポイント

☑お手頃感
☑消臭力   
☑飛散しにくさ 
☑あつかいやすさ(重量) 
☑誤飲の危険 
☑処理しやすさ(捨てやすさ) 

1)トイレ砂(猫砂)の種類

①紙系の猫砂

その名のとおり紙を材料とした猫砂です。かなり昔からあるタイプの猫砂ですが、近年はゼリー状に固まるようになっていたり、かなり進化しています。

メリット:持ち運びが軽く、安価で経済的。燃えるごみの日に出せ、トイレに流せるものが多く流通しています。白い色の砂が多く、猫がおしっこをしたかどうか確認しやすく、必尿器系疾患(尿石症・膀胱炎)などを罹患している猫の血尿チェックなどにも使いやすいです。

デメリット:他の原材料と比べ消臭力が弱い傾向にあります。また固まりづらい傾向ので、少し放置する必要があります。

参考商品
デオサンド 香りで消臭する紙砂 ナチュラルソープの香り 5L
ニオイをとる砂 ニオイをとる紙の猫砂
アイリスオーヤマ 猫砂 ガッチリ固まる トイレに流せる

②鉱物系

鉱物系の砂は、外にある砂に感触が近いことから、気に入る猫が多いと言われています。猫にとっては、排泄物を埋めやすい猫砂がいいようです。原材料には天然鉱物のベントナイトを利用している猫砂が多く流通しているようです。

メリット:上記の通り猫が感触を好み気に入ることが多く。尿ががっちり固まり片づけやすいのが最大のメリットです。芳香タイプも消臭力の高い商品も多く、香りの好みがあえば、飼い主にとってもメリットが多いと言えます。

デメリット:非常に重量があり、店舗での購入はお勧めできません。インターネット注文や、配達をお願いしたほうが良いでしょう。

また香りが強すぎる砂もあるため、猫が嫌がるケースもあるのでその場合は、備考の微香や無香料のものを使用したほうがよいでしょう。

砂が細かな形状のため、猫の肉球に挟まりやすく、飛散しやすいと言えます。また処理は不燃ごみに出す必要があります。

参考商品
エバークリーン 3000円程度 6.35kg  
メーカー/販売元:The Clorox Pet Products Company
輸入販売元/新東亜交易株式会社ペット事業課
ペットきれいにおいとる砂 700円程度 5L 販売元/LION

③シリカゲル系

シリカゲルは乾燥剤として利用されて、そこにさらに消臭成分を追加し猫砂にしたものです。

メリット:消臭力が最も高いのがシリカゲル系の猫砂です。乾燥させ臭いを減らします。透明な形状をしているので、黄色く汚れて来たら変え時で、清潔に管理しやすい猫砂です。うんちもカラカラになり処理しやすいのも特徴です。長期間取り換え不要なため、こまめなお手入れが不得意な方にむいています。

デメリット:金額は若干高めということと、まとめて継ぎ足しはいらないもののまとめ替えなので経済的かどうかは商品によります。飛散しやすい点が目に見えるデメリットですが、最大のデメリットは猫の誤飲・誤食です。

シリカゲルの誤飲は、人間の子供でも極めて危険なもので、猫にとっても同じです。またキラキラしているため、子猫などは、おもちゃにしてしまいますので注意が必要です。

またカラフルなタイプのシリカゲルだと色が確認しずらく、必尿器系疾患の管理にはむかず、子猫にはむかない猫砂といえます。

参考商品
ジョイペット しっかり吸収 ニオイが消える シリカサンド クラッシュ
アイリスオーヤマ 消臭砂シリカゲルサンド
新東北化学工業 フォーキャットシリカで作った猫砂

④おから系

驚く方も多いですが、食材であるおからを原材料とした猫砂です。猫砂用に油脂分の少ない良質のおからだけで作ることにより、おからのにおいを抑え、より固まりの強い猫砂に仕上げるものが多いです.

メリット:子猫にありがちな猫砂の誤飲の危険性を最小限にできます。砂が大き目でどちらかというとチップに近い形状のものが多く口に入れずらく、万が一砕けて口に入っても、元々食用素材でポリマー未使用のものがほとんどなので、副作用などはありません。消臭力もそれなりにあり、価格も安く、子猫時に使う猫砂としておすすめできます。処理についても可燃ごみに捨てることができ、トイレに流せるタイプもあり便利です。

デメリット:おから系は若干固まりが悪く、茶色のチップなので、必尿系の疾患の確認・汚れているかの確認もしずらいです。また、おから独特のにおいは完全に消すことはできませんので、臭いを嫌う猫もいます。不安があるのであれば、他の砂に混ぜながら使用することで慣らすことも必要です。

参考商品
ジョイペット しっかり吸収 ニオイが消える シリカサンド クラッシュ 4.6L
アイリスオーヤマ 猫砂 シリカゲルの猫砂

2)トイレチップ(システムトイレ用砂など)

トイレチップは、トイレ砂よりも粒が大きくチップ上になっているトイレ砂です。チップ自体が強い脱臭力を持っているものが多く取り換える周期も短めのものが多い商品です。システムトイレはトイレチップを採用していることがほとんどで、砂がある部分からシートがある部分におちることがない形状になっています。

メリット:粒が大きいので、あまり誤飲の心配はありません。木が主な材質なので万が一口に入ってしまって副作用はないでしょう。脱臭力が強く抗菌力もあり
システムトイレを利用している場合は、他の物を選ぶ手間が省け、考える必要がないのもメリットです。
デメリット:粒が大きいので、いわゆる猫砂とは違い猫にはなじみがないものです。
システムトイレの場合は割と価格が高めになります。またトイレに流すことはできないので、ゴミ箱を用意することは、必須です。

参考商品
クリーンミュウ 国産天然ひのきのチップ3
花王 ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ大きめの粒
1週間消臭・抗菌デオトイレ 取替え専用 飛散らない消臭・抗菌サンド

3)猫砂まとめ

チェック項目に合わせて使いやすさを考えると以下のようになります。個人・個猫で使用感に差があり、商品にも一長一短がありますが、紙系から初めて、成猫時に好みによって変更をかけていくのが安全策といえます。

お手頃感   紙>おから>シリカゲル>鉱物>チップ

消臭力    シリカゲル>鉱物>チップ>おから>紙

飛散しにくさ チップ>紙>オカラ>鉱物>シリカゲル

あつかいやすさ(重量) 紙>オカラ>チップ>シリカゲル>鉱物

誤飲の危険  紙>オカラ>チップ>鉱物>シリカゲル

処理しやすさ 紙>オカラ>チップ>シリカゲル>鉱物

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