前の記事 》 「なぜ猫は爪とぎをするのか?」 からの続きです。
猫は生後2~3ケ月では成猫と同じように手近かなもので爪とぎをはじめてしまいますので、できる限り早い時期からのしつけが必要といえます。
猫の爪研ぎのしつけには、爪を研ぐための爪研ぎ器と、日々の爪の手入れをする爪切りを準備しましょう。
板タイプ・段ボール製の爪研ぎが材質としては、一般的です。
縦置き・横置きなどは猫の好みで決めましょう。
爪研ぎ部分は付け替えできるタイプの方が経済的でしょう。
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猫の爪は定期的に切っておけば、誤って家具で爪研ぎをしてしまっても被害を最小限にできます。
ただし、猫の爪は人間の爪と違い血管が通っています。爪を切らないで伸ばし続けると血管も伸びてしまいますので、爪は尖ったままで切る事ができなくなります。血管が通っているため切るコツがいりますので、慣れないうちは、動物病院での定期検診と併せて切ってもらいましょう。
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猫は後ろ足で立ち上がって高い所で爪とぎをするのが好きな猫が多いのですが、床に置いてある物で爪とぎをしたがる猫など個体によって異なります。
準備した爪研ぎ器を爪何箇所かに置いて、頻繁に爪を研ぐ場所を絞っていきましょう。まずは、飼い猫が爪をとぎしやすい場所はどこなのか把握することが重要です。
猫の行動に任せたままですと、爪研ぎを使用しない場合もあります。設置をした場所の爪とぎ器まで連れて行き、前足を乗せ、前足を引っかき爪研ぎをするように動かしてやり、自分から爪を研ぎ出せばしつけの第一段階突破です。
なかなかやらない場合は、子猫の場合、前足の肉球を押して爪を出させ、爪とぎ器の表面に爪を引っ掛けると良いでしょう。成猫の場合マタタビの粉を爪とぎ器に振り掛けるのも効果があります。
爪とぎ器を気に入れば、爪とぎの場所も覚えるようになります。覚えるまでに手間はかかりますが、ここまでできば、しつけできたも同然です。うまくできたら、撫でながらほめてあげましょう。また、段ボール製の爪とぎ器は使うたびに爪が引っかかりずらくなると使わなくなりますので、タイミングを見計らい新品にかえましょう。
しつけの段階では家具などしてはいけない場所で爪とぎを始めることもあります。
しかし、大声や叩くことはしてはいけません。恐怖心だけが残り、猫との関係性が壊れる可能性があるからです。
声色を変えて、叱りましょう。ダメだと思っている事が伝わればよいのです。この方法は、ほかのしつけでも使えます。
叱った後は、爪とぎ器の所に連れて行き、前足をのせてカリカリと動かし教えてあげましょう。
それでも上手く行かない場合は、「忌避剤」と呼ばれる猫が嫌がる臭いがつく市販のスプレーを吹きかけたり、猫が嫌がるミント・柑橘系の芳香剤を失敗した場所に置くのも良いでしょう。
また、インテリアの雰囲気は崩れるかもしれませんが、家具で爪研ぎすることを見越して、透明の爪研ぎ防止シートを貼ったりすることで被害を最小限にできます。
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