前の記事 》 「猫の種類での寿命の違い」 からの続きです。
猫の寿命は種類によって違ったり住環境によっての違うことについて説明をしてきましたが、猫の毛色や毛の長さで違いがあるのでしょうか?
結論から申し上げますと、毛色の違いにより寿命がかわるかどうかは解明されていません。(ただし、アルビノは除きます。)
一方で、毛色の違いは性格に現れると言われています。そこで、活発な性格の猫と穏やかな性格の猫では、もしかしたら、喧嘩によるケガや感染する可能性や、事故に遭う可能性が多少なりとも違うかもしれません。そういう観点からすると、毛色によって寿命が多少なりとも違う可能性は全く無いとは言えないかもしれませんね。
毛の長さの違いついては、猫の寿命が変わると言われています。
長毛種は、短毛種に比べて毛球症になりやすいと考えられます。
また、日本には気候や環境的に長毛種の猫はもともと少なかったと考えられるため、長毛の猫はいずれかの純血種との混血である可能性がかなり高いといえます。前述のように、純血種には在来種や雑種と比べ遺伝性疾患や先天性疾患をもっている可能性が高いため、平均すると短命である可能性があります。
つまり、長毛種より短毛種のほうが寿命が長いと考えることができます。
猫の寿命は、それぞれの猫種や雑種によって違い、また、住環境の違いによっても変わるということがわかりました。また、毛の長さによっても寿命が変わる可能性があることもわかりました。
そこで、猫の寿命の長さについて、以下のようにまとめてみました。
完全室内飼雑種猫(短毛>長毛)
> 完全室内飼純血種猫(短毛>長毛)
> 外飼雑種猫(短毛>長毛)
> 外飼純血種猫(短毛>長毛)
平成27年、日本ペットフード協会のデータでは「家の外に出ない」猫の平均寿命は16.40歳・「家の外に出る」猫の平均寿命は14.22歳となっています。
完全室内飼いの猫は、家の外に出る猫に比べて、2年以上も寿命が長い事が分かっており人間に換算すると8年~10年も長生きすることになります。
それぞれの飼い主によって飼育についての考え方はちがうと思いますが、猫と長く暮らしたい、痛ましい交通事故に合わせたくないとお考えならば完全室内飼いを強くお勧めします。それでも、少しは外に出してあげたいと考えるのであれば、ハーネス着用で散歩をさせてあげるという方法も検討してみるべきでしょう。
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