猫の爪とぎのしつけは、猫のしつけの中でも難易度が高く、本能的な行為のため、やめさせることはできません。一方で人間の住居・家財などの財産を傷つける行為でさらに集合住宅では騒音になります。猫を飼う場合、絶対に必要なしつけですが、本能的な行為のため、いかにコントロールするかがしつけの中でのポイントになります。
猫など爪を武器に狩りをする動物には爪とぎの習性があります。子猫は目が見え始め、自ら歩行しめると、爪とぎの真似を始めます。こうした本能的ともいえる爪とぎの理由は3つです。
古くなった爪の外層を木などを使い爪を研ぐことで剥がしています。
こうすることで先端は尖り、外敵との闘いや縄張り争いに備え、尖った爪があれば緊急時には高所への移動もできます。
武器となるのは前足だけなので、後ろ足は爪とぎを行いません。
大型の動物の熊と同じように、爪跡を残すこと自分の縄張りをアピールをします。また、肉球の臭腺から分泌物を出してニオイつけも行います。
またイエネコ特有ですが、飼い主へのアピールやかまってもらえない場合のストレス解消や気分転換のためにも爪とぎをします。
猫の爪とぎのしつけを行う場合には、猫がどんな場所で好んで爪とぎをするのかを知る必要性があります。一般的な傾向は以下になります。
具体的に人間の住環境の中で猫の爪とぎの犠牲になりやすいのは、家の柱、ソファ、椅子、ベッドなどの家具、畳、絨毯です。こうしたものを犠牲にしないために、猫専用の爪とぎを用意する必要があります。
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