猫の種類での寿命の違い-猫の飼い方「猫の寿命」 その(1)

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猫の寿命は、日本では平均15.75歳といわれています。(2016年1月、日本ペットフード協会調べ)
猫は、1年で成猫(人間の18歳程度)になり、その後、1年で4歳ずつ歳をとっていきます。ですから15年というのは人間に換算すると、77歳前後です。
ただし、猫の種類(純血種猫か雑種猫(ミックス猫)・猫の住環境(外での飼育をしているか、完全室内の飼育か)によって寿命は異なります。

目次

  1. 猫の種類での寿命の違い
  2. 猫の住環境での寿命の違い
  3. 毛色や毛の長さで寿命は違うのか?
  4. 寿命の違い まとめ

猫の種類での寿命の違い

猫の種類は、大きく分けて2種類あります。
1つは、ブリーダーによって種の特徴を守り繁殖されている「純血種猫」と、特別なブリーディングをしていない「雑種猫(MIX猫)」です。
見た目の違いもありますが、寿命についても多少違いがあります。

純血種猫の寿命

純血猫種は雑種猫と比べて寿命が短いと言われています。純血種の猫たちは、それぞれの猫種に独特な遺伝性疾患・先天性疾患を持っているからです。
例えば人気猫種のスコティッシュ・フォールドは元々劣性遺伝により耳が垂れている骨疾患を持って生まれてきた猫を人間の手で繁殖し血統を確立しました。

ですから、股関節や膝関節、指先などの骨疾患を発症する可能性が他猫種より高いと言われています。発症すると動きが制限されるため肥満体になりやすく、肥満によりそのほかの病気も併発する事があるため、寿命が短くなる可能性があります。

もちろんスコティッシュ・フォールドや他の純血種も健康な猫がたくさんいますので、こうした疾患にならない猫もいます。

たとえ何等かの病気が起きても正しいケアを行っていけば長く穏やかな猫生がおくれますが、飼育している猫種がどんな遺伝的・先天的な疾患を持っている可能性があるのかを、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。

雑種猫(MIX)の寿命

飼い猫や飼い犬は、混血・雑種の個体の方が純血種よりも体の強いものが多いと言われています。猫の場合でも、雑種猫では平均寿命15年を超えて長生きする個体は珍しくありません。

一方で、一日のうちの長い時間を外で暮らす猫や、人間の管理下にないいわゆる野良猫の場合、猫白血病や猫エイズなどのキャリアになってしう可能性が高くなります。また、そういった猫が産む子供にも母子感染している可能性が極めて高くなります。もし出自不明の猫を飼うことになった場合は、念のため検査をしておきましょう。

キャリアになっただけでは死に至りませんが、発症すれば死に至る病なので、多頭飼いの場合は未感染の他の猫たちにも飛沫感染や血液感染をしますので、注意が必要です。

次の記事 》 「猫の住環境での寿命の違い-猫の飼い方「猫の寿命」その2」

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